今回は、公務員試験の集団討論での役割についてお話していきます。
皆さんは集団討論でどんな役割をしようと考えていますか?
役割には・・・
- 司会
- タイムキーパー
- 書記
- 最終発表者
- その他の発言者
などがありますね。
もし私が受験生に「どの役割がベストですか?」と聞かれたら、「絶対に司会が良いですよ」とアドバイスします。
それは一体なぜなのか。
興味のある方はぜひご一読くださいね。
目次
司会をすれば序盤で活躍できます
私が司会をオススメする理由の1つとして、序盤で活躍できることがあります。
皆さんは「初頭効果」という言葉を知っていますか。
人間の印象は第一印象で決まります。したがって、集団討論の序盤でアピールが出来れば、合格がグッと近づきます。
では、集団討論の序盤で活躍する役割はなんでしょうか?
司会ですね😊
司会は序盤で、
- 司会以外の役割を決める
- お題の定義づけを行う
- 時間配分について決める
など、結論を出すことへの貢献をアピールする機会がとっても多いんです。
ぶっちゃけ、「今回のテーマは抽象的なので、より議論が深まるように言葉の定義づけを行いませんか?」と言うだけで、かなり評価高いです。
面接官や他の受験生から「こいつ出来るな・・・」と思われます。
司会をすれば、こういった評価を初頭効果として獲得しやすいんです。
やらない選択肢はないですね。
「定義づけ」とは、抽象的な言葉の定義を決める作業のことを言います。
例えば、「理想の公務員像とは?」というテーマの場合、定義づけをしないと・・・
- 「公務員」を「市職員」と考えて発言する人もいれば、「県職員」と考えて発言する人も出てくる。
- 「理想」を「住民が考える理想」と考えて発言する人もいれば、「公務員が考える理想」と考えて発言する人も出てくる。
言葉の定義づけを行わないと、上記🔼のように論点が定まらなくなってしまいます。
討論の成り行きの中で定義づけを行ってもいいですが、あえて定義づけのための時間を設けることで、「コイツは出来る💡」と思ってもらえやすくしましょう。
司会をすれば協調性もアピールしやすいです
意外に思われるかもしれませんが、司会をすれば協調性も簡単にアピールできますよ。
司会をしていると、発言者の調整を行うことになります。
挙手した人を指名して「●●さんお願いします」といった感じですね。
このように発言者の調整をしていると、あまり発言できていない人に気づく事ができます。
その時に「△△さんはどう思いますか?」と発言できていない人に発言機会を提供してあげるのです。
そうすれば、△△さんも嬉しいですし、自分自身が試験官に協調性を評価してもらうこともできます。
もちろん司会でなくてもこの方法は使えますが、
- 司会の方が場を掌握していること
- 発言者の調整がそもそもの仕事であること
から、司会の方が協調性のアピールに向いていると考えます。
司会をすれば発言機会が増えます
言わずもがな、発言機会が増えるのも司会のメリットです。
冒頭で紹介した、
- 司会以外の役割を決める
- お題の定義づけを行う
- 時間配分について決める
だけで3回は絶対に発言できますし、司会として場を掌握してるので、発言しやすい環境下にあります。
試験官は基本的に発言内容にもとづいて評価をおこなうので、発言しなければ評価すらしてもらえません。
したがって、発言回数を増やすことはとても重要です。
発言回数を増やせない理由として、
- 的を得た意見が言えないかもしれない
- トンチンカンな発言をしないか不安だ
などがありますが、司会として発言する内容は基本的に毎回同じなので、安心して発言することができます。
また、自分独自の意見・主張を話すことに自信がないのであれば、
- それまでに出た意見をまとめる
- 発言回数の少ない人に話を振る
など、事実にもとづく発言をすることで、アピールしていけばいいのではないかと考えます。
こういった手法は司会だからこそできる特権ですね😊
司会に対する苦手意識は練習して解消しましょう
苦手意識のある方は、ひたすらに練習しましょう。
ぶっちゃけ、司会に対する苦手意識は経験不足によるものだと思います。
司会がすべき事は決まっていますし、すべき事を洗い出し、それらを反復練習すれば確実に上手くなります。
練習方法としては次のものが挙げられます🔽
- YouTubeで集団討論やグループディスカッションの動画を閲覧する
- 頭の中で、ひたすらイメージトレーニングする
- 司会が言うべき事を、一人で繰り返し唱える
- 模擬集団討論に参加して実際に司会を経験する
などなど。
これまで述べてきたとおり、司会をするメリットはとても大きいので、苦手意識を克服し本番で司会ができるようにしましょう💪
司会すべきことは毎回同じなので、練習コスパ◎
司会の練習をしましょうと提案すると、こんな意見も出てくるのではないでしょうか。
「司会の練習も大切だけど、討論の想定テーマを予習することも大切なのでは?」
おっしゃるとおりだと思います。想定テーマを予習することも確かに重要です。
しかし、司会の練習のほうがコスパが良いと私は考えます。
なぜなら、司会のすべきことは、毎回同じだからです。
集団討論は水物です。
なぜなら、
- 集団討論のテーマ(お題)は毎回異なる
- 討論する仲間も毎回異なる
からです。
しかし、水物の集団討論においても変わらないものがあります。
それは役割ごとの仕事内容です。
例えば、どんなテーマであれ、どんな仲間であれ、司会のすべきことは変わりません。
すべきことが変わらなければ、練習すればするほど成果がでます。
集団討論では出題が予想されるテーマを予習することも大切です。けれど、もしそのテーマが出題されなかったら?
意味ないですね😇
それならば、毎回すべきことが変わらない役割ごとの仕事をマスターした方がコスパが良くないですか?
というわけで、想定テーマの予習も大切ですが、
- 司会をすることのメリット
- 練習のコストパフォーマンス
を考慮すれば、司会の練習を沢山する方がベターな選択と言えるでしょう。
今回のまとめ
公務員試験の集団討論における役割は、司会の一択だと思います。
司会のメリットを存分に生かし、集団討論の通過を目指しましょう✊
- 司会をすれば、討論の序盤で貢献できる(初頭効果を狙える)。
- 司会をすれば、協調性のアピールがしやすい。
- 司会をすれば、発言機会が増える。
- 司会に対する苦手意識は経験不足によるもの。練習しまくりましょう。
- 想定テーマを予習することも重要ですが、することが変わらない司会の練習をするほうがコスパが良いです。